コロナ禍でもできる医学教育(MedicalExopoの取材記事)
2021年2月22日、世界の医療エキスポ「MedicalExopo e-magazine」の取材を受けました。
日本とフランスをオンラインでつなぎ、聴くゾウとiPaxを紹介。オンライン会議システムの「遠隔操作機能」を使って、フランス人編集者の方に私のPCに表示したiPaxを操作していただきました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、Zoomには遠隔操作機能があります。「画面共有」したコンテンツを他の参加者に操作してもらうことができるのです。
取材の時には、iPaxコンテンツの「前胸部聴診画面」を画面共有し、フランス人編集者の方にチェストピースの操作していただいたという形です。まるで私自身が操作しているかのように、リアルタイムに遠隔操作をすることができました。日本とフランスの距離に全く影響されずに操作できました!
編集者の方は楽しんでおられましたが、一番驚いたのは当の本人である私だったかもしれません(*’▽’)
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Q.聴くゾウについて教えてください
A.聴くゾウは生体音帯域だけを出力することができる聴診専用スピーカです(触診もできます)。ハンディサイズで価格的にも個人購入ができる値段にしています。ハンディサイズなのでどこにでも持ち運べます。いつでもどこでもフィジカルアセスメントをトレーニングすることができます。
Q.聴くゾウは四角い箱の形状ですが、フィジカル教育に不都合はありませんか?
A.いつでもどこでもトレーニングすることができるツールを開発することが必要だと考えました。と言うのは、「技術習得」のためには繰り返し練習することがひつようだからです。従来教育においてはそれが困難になるシーンあると感じたため、ポケットにいれて持ち運べる形にしたのです。最初のうちは、人の形をしていないことに対して難色を示す先生方もいましたが、聴くゾウの特長は直ぐに受け入れられました。COVID-19の環境においてはオンラインで利用できることは学習機会の損失を軽減するという点で特に重要であると思います。
Q.新しいアプリケーションは開発していますか?
A.フィジカルアセスメントをトータルとして学べるシステムを開発しました。それがiPaxです。iPaxを使うと、視診、触診、聴診に加え、症例シナリオにこれらを掲載して鑑別診断~確定診断に至る臨床診断学を学ぶことができます。触診には、聴くゾウが必要になりますが、聴くゾウを使う事で、自分自身の聴診器で音を聴きますので、オンラインでありながらかなり臨床的なアクティブラーニングになると思います。
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この内容は、取材記事の一部を取り上げ、読者の皆様に分かりやすくなるように内容を補足した文章です。
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文責 藤木清志