日本離床学会ハンズオンセッションでのiPax評価(1)
iPaxを日本離床学会ハンズオンセッション(2023年6月24日)でご利用いただきました。
講師を務められた黒田智也先生から、iPaxに対する感想をお寄せいただきましたので紹介いたします。
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大変反響のよい講演ができました。御礼申し上げます。
参加者にiPaxによる音を聴いてもらい、正常音と異常音の違いや部位による音の違いを確認してもらうことができました。会場の音響設備の関係で、大きく音を出すことができずに困りましたが、少人数でのハンズオンセミナーであったため、大きなトラブルに発展することなくセミナーを終えることができました。
Q:講師側のお立場から今回ご利用いただいたiPaxはどのようにお感じになりましたか?
従来の教材やマネキンシミュレータとの比較、利点と不足点などをお聞かせください。
A:iPaxを使うと画面上の聴診器を動かした部位の音が聴けるので、リアル感があり好評でした。若干、音が聴こえてほしい部位(前胸部中葉)での呼吸音が聞き取りづらいことがあり、こちらの不手際なのか、システムの問題なのか難しい部分もありました。
テレメディカのコメント:iPaxでは前胸部中葉付近に肺胞呼吸音が設定されています。この音は気管呼吸音や気管支呼吸音に比べて音程が低く音量も小さいため聴き取りにくいという点があります。パソコンで再生したiPaxの聴診音を会場に出力する際には、アンプを通して重低音対応スピーカに出力することで音は大きくすることができます。または、聴くゾウをご利用になれば、大掛かりな音響システムを利用しなくても聴診音を共有することができます(下記は別のセミナーで聴くゾウを使った時の参考写真です)。参考にしていただければ幸いです。
参考写真1
聴くゾウ5台に音を分配(市販分配器利用)
参考写真2
iPaxの映像を大型モニターに出力、音は分配した聴くゾウで聴く様子
参考写真3
モニターと聴くゾウをそれぞれ個別セットした様子
参加者にクイズを解いてもらう場合はこの設定で利用するとフィードバックすることができてよいでしょう。