ログイン/登録 >>

排泄ケアQ&A

Q)カテーテル脇からの尿漏れに関する相談です。

 92歳女性で16Frシリコンバルーン留置中ですが、度重なる尿路感染症があります。1年ほど前に入所されました。入所時からバルーン管理下でした。
 はじめ14Frバルーンカテを留置していましたが、カテーテル脇から30g~100gの尿漏れを認めたためカテのサイズを大きくしました。その後尿漏れはありませんでしたが、最近再び尿漏れが目立つようになりました。また、バルーン自然抜去があり、その際カフ内の固定水が無くなっていました。カフの破損等はありませんでした。カテの交換は4週毎に行ってます。先日のセミナーで「カフの固定水再充填は行わない」と聞きましたので、その言葉通り再充填行わず管理してきました。

 このような症例の場合、再度カテのサイズを大きくすべきでしょうか。またバルーン抜去し自然排尿を試みようとも思ってますが、できるか思案しているところです。ご回答よろしくおねがいします。



A)以下にコメントさせていただきます。
 まずバルーン留置中の管理において、バルーン周囲からの尿漏れがする場合考えられることは以下のようなことです。
uro

2.対応について
 表に記載した内容を参考にしていただければと思います。

 一般にカテーテルサイズをかえても尿漏れ対策にはなりません。カテーテルの自然抜去やカフの減少があります。
 カテーテルは固定されているでしょうか?固定されていない場合、体動や収尿袋にたまった尿の重さが、カテーテルを引っ張り、徐々にカフが抜けることがあります。このような状況はいかがでしょうか?ご確認いただければと思います。

3.カテーテル管理が本当に必要?
 尿路感染でカテーテルが留置されたとのことですが、カテーテル留置=尿路感染必発です。
 排尿機能を含めた、この患者さんの尿路管理プランの再考をお願いしたいと思います。
 この患者さんの背景や、基礎疾患、合併症等がまったくわかりませんのでコメントはしにくいのですが、一度、カテーテルを抜き半日程観察されて下部尿路評価をしてみてはいかがでしょうか?

その時のポンイトは、
・尿意があるのか?
・オムツにも尿失禁として尿排出がないのか?
・尿排出を認めた場合でも、残尿の有無確認を。
(残尿<100ml程度であれば様子見ていいでしょう)
・尿が出にくく、おしっこが近いということも考えられます。泌尿器科専門医にコンサルトするのも一考です。


Q)夜間頻尿を訴えている方が、じつは極端な多飲が原因と言うことがよくあります。水をどんどん飲めという風潮が一因であり、機会があれば多飲に梗塞予防のエビデンスはないことを伝えるようにしています。この点に関して、新たなエビデンスがその後発表されていますか?

A)下記の2つの論文が代表的な論文かと思います。 その後は、さほど論文は出ていません。おそらく、エビデンスレベルでしっかり証明されましたので新たな論文は出にくいものと思います。感覚的な概念だけで医療を行わないことが普及されたものかと思います。

1)No effect of increased water intake on blood viscosity and cardiovascular risk factors.Br J Nutr. 2006 Dec;96(6):993-6.
2)Change of blood viscosity and urinary frequency by high water intake Int J Urol. 2007 May;14(5):470-2.


Q)「頻回なカテーテル交換のほうが感染リスクが高まる」といった意見について最近のエビデンスを教えてください。

A)2009年のアメリカCDC発表のガイドラインで、この問題はふれられていますが、その後これ以上の新しいエビデンスに基づくコメント、論文は見当たりません 在宅ケア患者での研究で、カテーテルを月1回以上交換した場合、症候性尿路感染のリスクが増加したとのことです。 本邦での現状は、患者さんの状況、使用しているカテーテルの素材等を考慮し、各施設でガイドラインを念頭に入れ対応しているものと思われます。